ボントクタデ(凡篤蓼)

協議会のアドバイザーでもあり、水野野生生物調査室を主宰している水野重紀さんから
ボントクタデが確認されたと連絡がありました。

「はて、ボントクタデ。。。?? タデ科なんどろうけど、聞いたことないなぁ。。。」
と思いながら、確認された場所に行ってみると、なんとかわいい濃いピンクの花を咲かせているではないですか!植物に詳しくなくても、そこまで興味がなくても、なんとなく興味をそそられる小さな濃ピンクの花を咲かせています♪


       【ボントクタデの花:水野重紀氏撮影】

本種は山形県RDBでDD指定種になっています。
DDとは情報不足ということで、数が少ないとわかっている希少種よりももしかすると生息が危ぶまれる可能性もあります。水野さんによると庄内地方:は生息現状不明だそうです。
もちろん、ほとりあ周辺の都沢湿地での確認も初めてです。
湿地をかく乱することで、いままで眠っていた種子(埋土種子)が発芽します。
今年に入って、これまで見ることができなかった植物がいくつか見つかっているのも
このかく乱による効果ではないかと考えられています。

そんな、ボントクタデですが、実は名前は少しかわいいそう。。。。
なぜかといと、ボントクとは凡篤と書き、役に立たないということを意味します。
これは、外見が似ているヤナギタデは辛みがあり、刺身のツマや香辛料として使われるのに
対して、本種は辛みなし、香辛料として使えないため、役に立たない=凡篤という名前がつきました。悲しいボントクタデ。。。。
けれど、この名前がついた背景を追っていくと、昔の人は本当によく自然を利用していたのだと気づかされます。


ボントクタデ Persicaria pubescens (タデ科 イヌタデ属)】
 ボントクタデは湿地に生える1年草。河川よりも水田やため池の周囲で見かけることが多く、より止水環境を好むと思われれる。茎は高さ1m程度になり、多くは伏せ毛を散生する。葉には短い柄があり、両面の脈上に伏せ毛があるほか、凹んだ腺点が散生する。葉の表面中央に八の字状の黒斑があるとされるが、黒斑の色の薄い株や、黒斑がない株も多い。托葉鞘は筒状で基部に伏せ毛があり、筒部の半分の長さの縁毛がある。花は9月中旬から咲き始め、秋の終わり頃まで目にすることが出来る。垂れ下がった長い花序に紅色の花をつける姿は、遠目から見ても本種と認識できる。

   
            【ボントクタデ:水野重紀氏撮影】



                                  (つめ。)

イチョウウキゴケ

都沢湿地を歩いていると、ハートの小さいかわいらしい葉っぱが水面に浮いています♪
なんとも言えない姿に心がほっこりします♪

名前を調べてみると、『イチョウウキゴケ』というそうです!
確かに、イチョウの形にも見えますね(笑)

イチョウウキゴケは、コケ類の中では唯一水面に浮遊する種です!
かつては全国の田んぼや池に生育していましたが、農薬散布などの影響で激減し、現在は環境省のレッドデーターブックで絶滅危惧砧爐縫薀鵐されています。

都沢湿地は水の流れでいろいろな生きものが生息、生育しています。
少し立ち止まって見てると、いろいろな生きものにあえるかもしれません。

みなさんが、見た生きものもほとりあの玄関にある里山情報マップにて教えてください。

【イチョウウキゴケ(ウキゴケ科)】
・葉の長さは1〜1.5僉幅は4〜8mm、二又状に分岐しイチョウの葉の形に似る。
・分布は、北海道〜九州、琉球列島
・水田や池の水面に浮遊する。苔類の中では、水面に浮遊する唯一の種である。


  


                                   (つめ。)

クズ(葛)

「加茂坂で、いい匂いをさせる紫色の植物は何ですか?」と問い合わせがありました。

いいにおい?はてなんだろうと考えて、現地に行くと
それは秋の七草の1つ『クズ(葛)』でした。

花の匂いを改めて嗅ぐと甘い香りがします。

クズはマメ科のつる性植物で、花はブドウを思わせる紫色の房状をつけます。
つる性の植物の共通した特徴である旺盛な生命力をクズも持っており
どんなところにも生えます。

食品のくず粉はクズの根からとれるでんぷんを精製することによって作られ
クズ切りやクズ持野原料になります。

ただ、クズの特徴である旺盛な生命力は諸外国で問題を引き起こし、「世界の侵略的外来種ワースト100(IUCN,2000)」にリストアップされていします。

さぁ、皆さんも五感をフルにつかって秋さがししませんか?

                                   (つめ。)

     
               【葛の葉っぱと花】



     
           【葛の花、紫と黄色、白のバランスがきれい】


ヨタカ(夜鷹)

最近、ほとりあサポーターの自主学習に同行させてもらって、夜の高館山に入ることがあります。
夜の森では、フクロウやムササビなどたくさんの動物たちの声を聴きます。
そんな中、「キョキョキョキョ、キョキョキョキョ」とひときわ目立つ声で鳴くのが
ヨタカです。
容姿は写真のように全体が黒褐色で、白色や褐色などの細かい複雑な模様が
全体に入る、いわゆる目立たない感じの野鳥です。
鷹と名前がつきますが、タカの仲間ではありません!


    
            【野鳥オンラインHPから引用】

ヨタカ(夜鷹)Caprimulgus indicus
全長:29僉∧布:全国、季節:夏鳥
昼間は写真のように枝にとまって休んでいます。
夜鷹の名前の通り、夜になると羽音を立てずに大きな口をあけて飛び回り
空中でガやコガネムシを吸い込むように食べます。
秋には越冬するために東南アジアへ渡ります。

このヨタカの姿や生態を忠実に描いた物語があります。
それは宮沢賢治の『よだかの星』です。

       

本の中で、ヨタカはその容姿や名前をタカや別の鳥に責められ、名前を変えることになり
心を痛めます。そして、いろいろな星に自分をその場所まで連れて行ってもらうことをお願いしますがその思いは叶えられません。ですが、最後にはよだかの星に。。。。。
というようなお話です。

ヨタカの容姿とその声を森を聞いた後で、この本を読むとなんだか心がキュンとしてしまいます!皆さんも、ぜひ読んでみてください。


*夜の森には複数で出かけてください。入林に必要な手続きが必要な個所もありますので
 ご確認ください。
*お子さんの夜間外出は保護者同伴でお願いします。


                                    (つめ。)

オモダカ(面高、沢瀉)

都沢湿地内にある「泥んこ広場」にかわいらしい白い花が咲きました。
昔、田んぼでよく見られた『オモダカ』という花です♪
昔は水田雑草として嫌われていた本種も除草剤などの影響もあって
近年は田んぼで見る機会も減ってきました。

 
    【白いかわいらしい花と矢の形をした葉】

○オモダカ Sagittaria trifolia L.
 オモダカ科 オモダカ属   
 属名のサギッタリアが「矢」という意味で、種小名のトリフォリアは「三葉の」という意
 味です。したがって、オモダカの学名は「三葉の矢」を意味します。
 また、雌雄異花といって、同一の株に雄花と雌花がつきます。

実は、このオモダカ日本十大家紋の1つに数えられています!
庄内の酒井家の裏紋もこのオモダカだといわれています。
(酒井家の表紋はカタバミです。)
古くは王朝時代に貴族の車や武具の文様として用い られ、やがて家紋に転じたものと云われています。沢瀉は面高「面目が立つ」に通じるとか、葉の形が矢じりに似ている、別名「勝ち草」とも呼ばれるなどのことから、武人の家紋として使われました。かの有名な毛利元就が戦に臨む時に沢瀉に蜻蛉(とんぼ)が止まったことを吉事として用いたという故事があるぐらいです。


    
            【オモダカを使った家紋の一例】

このような話を聞くと、いつも昔の人は自然をよく見ていたんだなぁと感心してしまいます。ほとりあ周辺でも人と接した歴史がある動植物でいっぱいです。

自然の中でのんびりするのも良いですが、たまには小さい植物の人との関わりについて調べてみるのもいいかもしれませんね!



                                    (つめ。)


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